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以前、行動経済学の入門として読みやすい本5選を紹介しました。
行動経済学を初めて学ぶときは、これらの読み物から初めてほしいと考えています。
それによって、教科書的に固まった理論ではなく、生活の中にどのような行動科学が潜んでいるかを感じ取ることができるためです。
今回はそこからステップアップして、生活から汲み取った行動経済学を理論として落とし込み、体系的に学ぶことができる本を紹介していきます。
しっかりと理論を学びたいという人はこれらを皮切りに、論文等に進むのが良いと思います!
僕は一橋大学大学院の経済学研究科で行動経済学について研究していました。経済学の面白さ、社会での有用性を広げるため、当ブログを開設しました。
このブログ(Economix)では経済学と大好きなガジェットを中心に情報発信しています。
1. 行動経済学入門
まずは、行動経済学の最初の教科書です。
日本で行動経済学があまり注目されていなかった頃から書店に並び続けており、今でも見ることができるベストセラーです。
様々な理論を網羅しているにも関わらず、内容的にはわかりやすく書かれていると思います。
今回紹介する教科書の中では一番分かりやすいと思うので、まずはこちらから始めてみるのが良いと思います!
2. 行動経済学 – 伝統的経済学との統合による新しい経済学を目指して
こちらは前の書籍から少しステップアップした内容になります。
この本は英語版も出版されている書籍であり、世界で読まれているものになります。
経済学や数学の入り口程度の知識があることを前提として書かれている内容になります。
これらの知識があれば、行動経済学らしい理論との乖離を味わいやすく、より深く学ぶことができると思います。
僕は大学院での研究テーマを考える際に大変お世話になりました。こちらの教科書の内容や、参考文献を元にアイデアを膨らませていきました。
3. 行動経済学
最後はこちらになります。
これは最近出た本で、より最近の行動経済学事情を踏まえた教科書になります。
内容も豊富でイメージとしては上の教科書と似た感じになります。これら2冊を網羅することで盤石な基盤を築くことができるのではないでしょうか。
番外編
番外編として、さらにステップアップした本を1冊紹介したいと思います。
こちらは、上の教科書の内容をある程度理解していることを前提とします。
内容は今後の行動経済学の研究の可能性について、様々な示唆がされているものになります。
行動経済学を単純に学びたい人には向かず、研究をしたいと考えている人、実際に行動経済学を活かして何かしたいと考えている人向けです。
論文でいうところの「今後の展望」的な感じです。様々な文献も言及されているので、興味を持ったテーマができれば簡単に芋蔓式に学ぶことができます。
この本についても大学院の研究時に大変お世話になりました。
まとめ
最近は行動経済学の教科書や読み物が飽和してきています。
しかし、大概のものは各理論の表面をなぞる程度の記載になっていて、完全に「入門」用になっています。
今回紹介した3冊+1冊はそこから一歩踏み込んだ内容になっています。
表面の理解だけでなく、より生きた行動経済学を学ぶ機会に使ってもらえたら嬉しいです!