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今回は最近読んだ経済学系の本で面白かった変わり種の一冊を紹介したいと思います!
題して「ガチャガチャの経済学」です!
ガチャガチャとは皆さんよくご存知の「カプセルトイ」です。
ガチャガチャって色々な種類があって、最近だとショッピングモールに大量に並んでいたり、ガチャガチャ専門店があったりと盛り上がっていますよね!
そして、ガチャガチャが並んでいるとついつい何が並んでいるのか見てしまいます。
僕は丁度先日FIATTOのガチャガチャがあってついつい見入ってしまいました笑。
こうした、昨今盛り上がりを見せている、ガチャガチャについての市場規模やビジネス的側面にアプローチした面白い一冊です。
今回はこの本について紹介したいと思います!
さっと読めて非常に面白いのでぜひお手に取ってみてください!
僕は一橋大学大学院の経済学研究科で行動経済学について研究していました。経済学の面白さ、社会での有用性を広げるため、当ブログを開設しました。
このブログ(Economix)では経済学と大好きなガジェットを中心に情報発信しています。
本の詳細
ガチャガチャの経済学
著者:小野尾勝彦
出版社:プレジデント社
2023年9月15日発売
筆者について
この本の著者は小野尾勝彦さんという方で、ガチャガチャ界ではすごい方のようです。
ガチャガチャの開発に興味を持ってタカラトミーグループに転職することから彼のガチャガチャ人生が始まります。
そして、2019年に独立し、「築地ファクトリー」というガチャガチャ専門のコンサルティング会社を立ち上げます。また、日本ガチャガチャ協会も立ち上げたそうです。
このようにガチャガチャに魅入られた彼は「マツコの知らない世界」にご出演された程です!
僕はあまりテレビを見ないのですが、珍しくテレビを付けた際にこの回だったので、丁度覚えています。
そして、この度ガチャガチャについての本を出版するに至ったのです。
本の構成
第1章ではガチャガチャを取り巻く経済から始まります。
ガチャガチャの市場規模はどのようなものなのか、どんな人がよく買っているのか、ガチャガチャのマシーンの台数ってどれくらいあるのか。色々なデータを教えてくれて、知らなかった世界を学ぶことができます。
そして、アメリカで生まれたガチャガチャがどのように日本に広まって、なぜ最近設置台数が増えてきているのかといった歴史へと話がシフトしていきます。
各時代ごとによく売れたガチャガチャにも言及されており、懐かしさを感じられる人もいると思います。
ちなみに、本では紹介されていませんが、個人的に記憶に残っているガチャガチャは、「ロックマンのガチャガチャのミニチュア」のガチャガチャです。
↓探してみたら出てきました!
少し脱線しましたが、その歴史の中でどうして日本でガチャガチャが広がって、定着したのかを考察していきます。コロナ禍という社会潮流のみでなく、日本人の性格や風俗について言及しており、様々な角度から考察が行われています。
2章では「ガチャガチャを取り巻くビジネスはどうなっているのか」を議論していきます。ガチャガチャを作る・売るとはどういう流れなのか、どういう要素が大事なのかを解説しています。
そして、主要メーカーのコンセプトなども紹介しています。それぞれ趣向が異なっており、面白いので必見です!
最近見る面白いカプセルについても、こうしたコンセプトに沿って各メーカーが制作しているんだなと勉強になりました!
3章では様々なフロントランナーの視点からビジネスを成功させる秘訣などを語ってもらいます。色んな商品の画像や制作秘話についても語られており、非常に面白い章です。みんなが知っている「コップのフチ子さん」についても語られていますよ!
最後の4章では最新トレンドについて語られています。こういうのが今人気あるよという話からガチャガチャによる町おこし、海外からのポップカルチャーとしての注目など色んな話題について紹介しています。ガチャガチャ出してみたいなって人には必見な章ですね!
感想
ページ数もそんなに多くなく、非常に読みやすい文章で書かれているので、さらっと読むことができました。
にもかかわらず、内容は盛りだくさん、読んだだけでガチャガチャを取り巻くあれこれを学ぶことができて、満足感がありました!
しっかりと経済やビジネスにアプローチしているので、ガチャガチャを売ってみたい、どうやってできているのか気になる、という人は必見だと思います!
まとめ
今回は「ガチャガチャの経済学」を紹介しました。
日本ガチャガチャ協会の会長で、マツコの知らない世界に出演しただけあって、盛りだくさんの非常に面白い本でした!
少し気になるなという人は、読んで損しないのでぜひお手に取ってみてください!