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経済学を学ぶ上で必ず登場する「マクロ経済学」、今回は初めて経済学を勉強したい人、マクロ経済学ってどのようなものかを知りたい人に向けて解説していきます。
マクロ経済学は、ミクロ経済学とともに経済学の基礎を築いており、避けては通れません。また、経済学の知識が関わる資格では必ずといって良いほど登場する科目です。
僕は一橋大学大学院の経済学研究科で行動経済学について研究していました。経済学の面白さ、社会での有用性を広げるため、当ブログを開設しました。
このブログ(Economix)では経済学と大好きなガジェットを中心に情報発信しています。
そもそも経済学とは
まずは経済学とはそもそもどういう学問であるのかをみていきたいと思います。
そんなものは知っているという人は読み飛ばして、次の章から進めていただいても問題ありません。
経済学とは名前の通り「経済」について学ぶ学問です。
では「経済」とは一体何なのでしょうか?
経済と聞いたらまず思い浮かぶものは「お金」でしょうか。そして日常では「日本経済」や「世界経済」というような使われ方をしています。日本の経済、今はあまり良くないなあみたいな、、、。「景気」といった言い方も耳にしますかね。
ここから見えてくるのは例えば「日本のお金の状態」について話しているなということです。
では、良いお金の状態とは何なのでしょうか。
お金は本来、必要な分だけ貯金して、残りはどんどん使って、色んな人の手に回っていくものと考えられています。これが「経済が回っている」状態です。
つまり、経済とは「お金がどれだけ回っているのか」という「お金の流れ」を表す言葉なのです。
このことから、経済学とは「お金の流れを理解する学問」ということができます。
こちらで経済学についてより細かく紹介しています。
経済学では具体的にどういったことを学べるかも紹介しているので、併せて読むのがおススメ!
マクロ経済学とは
これまで経済学とは何かを見てきました。「お金の流れを捉える学問」です。では、マクロ経済学とは何なのでしょうか。
ここでは一緒によく登場するミクロ経済学と対比しながら見ていきましょう。
アルクのオンライン辞書英辞郎on the WEBによるとmicro(ミクロ)は「極小の」という意味であり、macro(マクロ)は「大規模な、巨視的な」という意味になります。
つまり、ミクロは細かな視点で見ていくもので、マクロは広い視点で見ていくものという感じです。
では、経済学での「細かな視点」と「広い視点」とはどのような意味なのでしょうか。
ここで、経済とはお金の流れだということに立ち返ってみましょう。すると、細かなお金の流れと、全体的なお金の流れと言い換えられます。
そして、細かなお金の流れということから、ミクロ経済学は個人のお金の流れということになります。一人一人のお金の流れが一番細かいですからね。
では、マクロ経済学はどうなるのか。
個人の集まりという視点から、国単位のお金の流れなど、社会全体のお金の流れを表します。
分野 | 概要 |
---|---|
ミクロ経済学 | 個人に注目したお金の流れを捉える分野。経済学の基礎。 |
マクロ経済学 | 社会全体のお金の流れを捉える分野。 |
では、社会全体のお金の流れをどうやって捉えていくのでしょうか。
主な考え方はおおよそ2つに大別できます。
1つ目は「みんなだいたいこう動くから社会もこう動くよな」という全体的な視点での考え方です。つまり、社会自体を1つの個人のように扱って考える方法です。感覚的な理解で進めやすいので、入門系のテキストではこの論調が多い印象です。
2つ目は「社会は個人の集まりだよね」という考え方です。ミクロ経済学で観察した個人の経済の動きを元に、それらを足し合わせたり、相互作用を考えたりする方法です。ミクロ経済学に動機付けられたこの考え方も大切なので、ぜひ知っておいてください。
マクロ経済学の勉強にお勧めの本
ここまで、マクロ経済学とは何であるかを見てきました。最後に、マクロ経済学を勉強する上でお勧めしたい本をいくつか紹介したいと思います。
先ほどのマクロ経済学の考え方がテキストによって異なるのでそこを意識してもらえればと思います。
マンキュー経済学Ⅰ マクロ編
これは最も有名なテキストではないでしょうか。経済学を勉強してみたという人の口から最もよく聞くテキストです。初めて勉強する場合間違いない一冊だと思います。
全体的に平易な書き方をしており、分かりやすい内容となっています。また、1つ目の考え方で書かれており、感覚的にも分かりやすい内容です。
ブランシャールマクロ経済学上下
僕はこのテキストから経済学の世界に飛び込みました。非常に分かりやすく書かれているので自信を持って進められます。
先ほどのマンキューと同じく、1つ目の考え方で書かれているので感覚的にも読み進めやすい本です。
上では基本的な市場について、下ではそこから発展させた経済政策や労働、経済学の内包している問題について触れており、マクロ経済学の世界全体を見回すことのできる良書だと思います。
マクロ経済学
最後にご紹介するのはこちら、二神先生と堀先生の「マクロ経済学」です。
こちらは一橋大学のマクロ経済学の参考図書としても使用されているテキストです。
内容的には先ほどまでに挙げてきたテキスト達からすると難しく感じるかもしれませんが、今後経済学を継続して勉強していく場合は必要な知識になると思います。
先ほどの2つ目の考え方で書かれており、それを理解しているだけで見える世界はグッと広がるのではないでしょうか。
まとめ
ここまでマクロ経済学について見てきました。マクロ経済学とは「社会全体のお金の流れを捉える」学問です。
マクロ経済学は経済学を学ぶ上で必ず登場する学問です。ここから他の分野へと広がっていくのです。
今回ご紹介したテキスト等も参考にしつつ、経済学の世界へと飛び込んでいってもらえると嬉しいなと思います。